遠い国の戦争と、古本屋の静かな祈り

最近、ニュースを見ていると胸が締めつけられるような出来事が続いています。
イランをはじめとした地域での戦争の報道。遠い国の出来事ではありますが、同じ時代を生きる人間として、心が痛みます。

古本屋という仕事をしていると、毎日いろいろな本に触れます。
戦争体験記、外交史、宗教の本、哲学書、小説——。
そこには、人間の愚かさも、優しさも、希望も、すべてが詰まっています。

戦争が起きるたびに思うのは、
「本は何のためにあるのだろう」ということです。

本は、過去を伝えます。
本は、他者の視点を教えてくれます。
本は、自分と違う立場の人の心を想像する力を育てます。

もしかしたら、本を読むという行為は、とても小さな平和活動なのかもしれません。

古本屋は、ただ本を売買する場所ではありません。
誰かが大切にしてきた知識や思いを、次の誰かへつなぐ場所です。

世界のどこかで争いが起きている今、
せめてこの小さな店の中では、
本が静かに受け渡され、
人と人とがやわらかくつながっていく時間を大切にしたいと思います。

ニュースを見て心がざわついたとき、
もしよかったら本を手に取ってみてください。

物語でも、歴史でも、詩でもいい。

ページをめくるその時間が、
少しでも心を落ち着かせる助けになればと思います。

遠い国の平和を祈りながら、
今日も本を整えています。




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